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月に住むヒキガエル

ヒキガエル Photo by abbydonkrafts

 中国の神話。

 羿(げい)という弓の名手が、世界の西の果てにある崑崙山まで旅をし、そこに住む西王母から人間のために不老不死の薬をもらい受けた。ところが、羿(げい)の妻の嫦娥(こうが、あるいは、じょうが。常娥とも書く)はその薬を盗み、独り占めしようと月に逃げ込んだ。そのため、人間は死ななければならなくなった。

 この悪事の報いのためか、美女であった嫦娥は醜いヒキガエルの姿に変わった。月面のヒキガエルのような陰影はじつは嫦娥の姿である。

 満ち欠けを繰り返す月は不死の象徴であり、冬眠を繰り返して生きるヒキガエルも不死の象徴とされる。

◆ 参考文献


大林太良・伊藤清司・吉田敦彦・松村一男 編『世界神話事典』角川書店

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