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突厥の始祖

狼 Photo by Tambako the Jaguar

 6世紀中頃から8世紀中頃ごろまで中央ユーラシアを支配した遊牧国家、突厥(とっけつ)の始祖は牝狼であったとされる。

 トルコ系遊牧民族の突厥の先祖は、隣国に滅ぼされ、ただ1人の男児が残された。この子は足の筋と肘を切られて、草原に捨てられていたが、牝狼が来て、肉を与えてその男児を育てた。

 牝狼は男児が成長すると交合し、懐妊した。そこへ隣国の王が使者を遣わされ、男児は殺された。近くにいた牝狼も殺されそうになったが、逃げ去り、山の洞窟に隠れて10人の子を産んだ。

 10人の子らは、最初、モンゴル高原を支配していたモンゴル系遊牧民の柔然(じゅうぜん)に従属したが、後に柔然を滅ぼし、モンゴル高原を支配。さらに東は中国の北方まで西はカスピ海にまで勢力を広め、巨大遊牧国家「突厥」を築いた。

◆ 参考文献・参考サイト

大林太良・伊藤清司・吉田敦彦・松村一男 編『世界神話事典』角川書店
南方熊楠『十二支考〈上〉』岩波文庫

南方熊楠のキャラメル箱
 南方熊楠の随筆:狼が人の子を育つること

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