※本ページは広告による収益を得ています。
狼と一本ダタラ
Photo by Tambako the Jaguar
熊野のお話。
道を歩いていると狼が裾を加えて引っ張って岩陰まで連れていく。すると、そこへ一本ダタラ(熊野に伝わる妖怪。一つ目で一本足の姿をしていて、一本足で飛ぶように走る)が「人臭い、人臭い」と言って通り過ぎていった。狼のお陰で助かったその人はお礼に「俺が死んだら体をやる」と約束した。それで、狼は代々、その家の墓に死体を取りに来るようになった。
◆ 参考文献
近畿民俗学会『熊野の民俗 - 和歌山県本宮町 - 』初芝文庫