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兎の神話伝説

ノウサギ Photo by Strocchi

兎の神話伝説

 

兎について

 ウサギ科はアナウサギ類とノウサギ類の二つに分けられます。
 アナウサギ類は巣穴を掘り、巣穴で出産、育児します。子は裸で眼が開かず、自力では動けません。飼育されるカイウサギはこのアナウサギ類を家畜化したもの。
 一方、ノウサギは巣穴を掘らず、地表で出産、育児します。子は毛が生えた状態で生まれ、目も開き、誕生直後に自力で動くことができます。日本の山野に棲息しているウサギはノウサギ類です。

 長い耳と長い後ろ足がウサギ科の特徴。長い耳で捕食者の接近をいち早く知り、長い後ろ足で跳躍し高速で逃走します。逃走時の走行速度は、ノウサギ類では時速80kmに達します。
 またウサギ科は多産で、交尾刺激により排卵し、出産の後ただちに交尾、妊娠することができ、また出産直前の胎児を持ちながら交尾、妊娠することもできます。

 捕食性の動物にとってウサギは手頃な大きさの餌であり、ウサギは捕食されながら生き残るために自身を進化させて、長い耳、長い後ろ足、独特な妊娠方法などを獲得してきたのでしょう。

 ウサギはかわいらしいイメージがあるので、絵本の主人公になったりマスコットキャラクターになったりもしています。

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