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禁断の果実

蛇 Photo by wwarby

 『旧約聖書』にある話。

 最初の人間の男女であるアダムとエバ。アダムとエバはエデンの園で暮らしていた。エデンの園にはあらゆる種類の木があり、アダムとエバはそれらの木の実を取って食べ、性の意識もなく暮らしていた。
 エデンの園の中央には命の木と善悪を知る木があり、神は「善悪を知る木の実だけは決して食べてはならぬ」と命じていた。「それを食べたら死ぬであろう」と。

 ところがその「禁断の果実」を、蛇にそそのかされてエバが食べ、アダムにも与えて食べさせてしまった。すると、2人は異性であることに気づいて、裸でいることを恥じらい、イチジクの葉を腰に巻きつけて陰部を隠した。

 そのことを知った神は激怒し、蛇を腹這いの呪われた生物とし、女はお産に苦しみ男の妻となって仕えなければならとし、アダムには「一生苦しんで地から食べ物を取り、死んで土に帰る」と言い渡す 。

 神は、食べたら不死になれる命の木の実をも食べらることをおそれ、2人に衣を与え、エデンの園から追放した。命の木を守るため、神はエデンの園の東にケルビムと、回る炎の剣を置いた。

◆ 参考文献

大林太良・伊藤清司・吉田敦彦・松村一男 編『世界神話事典』角川書店

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