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アルテミス
Photo by tim eschaton
ギリシア神話のオリンポスの十二神の一人、アルテミス。
アルテミスは、ゼウスとレトの娘で、アポロンとは双子だとされていますが、もともとは先住民族の大地母神であったようです。
アルテミスは、人間を含む地上の動物の多産を守護する女神ですが、彼女自身は純潔を愛する処女神として生涯結婚、出産することはありませんでした。
またアルテミスは狩猟の女神でもあり、弓矢を持ち猟犬を連れ、処女を守る誓いを立てたニンフ(山河草木の精霊。美しい女性の姿をしている)たちを従えて山野を駆け巡りました。
動物のなかではとくに熊とは関わりが深かったようで、アテナイでは、大人になる少女たちが黄色の衣を着て、熊を真似て踊るアルテミスの祭がありました。
アルテミスに仕えていたニンフのひとりで、処女の誓いを破ったカリストを、アルテミスは怒り、牝熊に変えてしまったという話も伝えられています。
◆ 参考文献
山室静『ギリシャ神話—付北欧神話』社会思想社
大林太良・伊藤清司・吉田敦彦・松村一男 編『世界神話事典』角川書店