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朝鮮の建国神話
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朝鮮の建国神話。
帝釈天桓因の子・桓雄は朝鮮半島に下って王として国を統治したいと願った。父桓因は天符印三個と3000人の家来を授けて、桓雄を下らせた。桓雄は家来を引き連れ、太伯山の山頂に立つ檀樹の下に降りた。
その近くの洞窟に熊と虎がいた。彼らは桓雄に対し、人間になりたいと懇願した。そこで、桓雄は、ヨモギ一握りとニンニク20個を与え、これを食べて100日間洞窟に籠って日光を見なければ人間なれるだろうと教えた。
虎は途中で飽きてしまい、人間になれなかったが、熊は教えを守り、21日めに美しい人間の女に変わった。
熊女は桓雄と結婚し、男児を生んだ。それが檀君で、檀君は成人すると、平壌に都を定め、朝鮮国を立てた。
◆ 参考文献
大林太良・伊藤清司・吉田敦彦・松村一男 編『世界神話事典』角川書店